メンター探しのコツ

よりよい仕事をする上で、メンターの存在は欠かせないと言われます。しかし、一口にメンターといっても、「仕事の内容を教えてくれる人」だけにとどまらず、「人生観や価値観などにも良い影響を与えてくれる人」のことを示すため、実際は「なかなかメンターに最適な人と出会うことができない」というのが現状と言えるでしょう。

しかし、そんな時には、自分が所属する職場や会社に限定せず、ビジネスの話題ができる取引先や、同業他社の人と交流を持ってみると良いかもしれません。また、必ずしも相手が年上である必要はなく、年下でもお手本になるような人なら問題ありません。

師匠的な存在であるメンターは、上司や先輩などの目上の人をイメージしがちですが、相手に対して敬意を持ち、「見習うべきところがある」と感じ人であれば、それは立派なメンターと言えるでしょう。さらに、短い期間であったとしても、同じ仕事に取り組んで苦楽をともにした人は、メンターとなる可能性が高いと言われています。職場が離れてしまった後でも、定期的に連絡を取り、助言や情報交換をするような間柄であれば、その繋がりは大切にしましょう。

なお、メンターにふさわしい人物を見つけても、「私の師匠になってください」と許可を取る必要はありません。言われた相手も緊張してしまうかもしれませんし、そもそも「師弟関係」のような明確な定義はメンターにはないからです。そのため、相手に伝えるのであれば、「仕事の相談をさせてください」「お手本にさせてください」というような、フラットな言い方で構いません。師匠という味方は、気持ちの上で思っていれば十分です。